日々、小6小3男子の子育てに奮闘しながら、自分の人生に迷える40代ワーママです。
少し前の話になりますが、うれしかったので記録しておきます。
それは、息子たちを学童に迎えに行ったときのこと。
普段あまり顔を合わせない先生が、けっこうな勢いで私を呼び止めてきました。
「この前、長男くんにすごく感動したんです!」って。
…え、なに? うちの子が感動!? なにした!?(←一瞬身構える母)
話を聞くと、春休み中の出来事だそうです。
仲良しのお友達とトラブルがあって、そのお友達が泣きながら長男に襲いかかってきたとのこと。
そこに先生が駆けつけて止めに入り、事情を聞いたところ、「長男が他のお友達と一緒にポケモンカードを隠した」とお友達が言ったそうです。
先生が長男に聞きました。
「○○くんのカード、隠したの?」
長男:「うん」
先生:「謝りに行ける?」
長男:「謝りたい」
…その「謝りたい」という一言に、先生はとても感動したんだそうです。
ほとんどの子は「うん…」と渋々だったり、目をそらして下を向いたりするのに、長男は自分から「謝りたい」と言った。
その気持ちに、お友達もすぐに泣き止んで落ち着いたそうです。
先生いわく、「長男くんがそんなことをするなんて、きっとその子もショックだったんでしょうね」と。
ただここだけの話、
「それ、たまたま口から出たセリフなんじゃ…?」と、頭の片隅でうっすら思ったのも事実(笑)。
いや、我が子を信じてないわけじゃないんです。
でも、ねえ? 人間って時々“口が先に動く”こと、あるじゃないですか。
それでも、先生がそう感じてくださったことは本当にありがたいことです。
私がもしその場にいたら、きっと真っ先に
「なんで隠したの!?」って聞いていたと思います。
でも、先生はそこじゃなかった。
たくさんの子どもたちを見ている先生だからこその視点で、
「謝りたい」という気持ちに注目してくれて、「いい子に育っていますよ」と言ってくれた。
その言葉が、なんだかじーんと心に残りました。
しかも、その先生は以前から「穏やかで子どもに寄り添ってくれるなぁ」と思っていた信頼している方だったので、なおさら嬉しかったです。
…とはいえ、やっぱり母としては気になって、「で、なんで隠したの?」と聞いてしまいました(笑)。
すると先生、「まぁいいじゃないですか、お母さん」と一言。
すでに解決しているし、そこを掘り下げる必要はないという感じで、サラッとかわされました。
どうやら、もう一人の子が主導だったのかもしれません。
それにしても、人付き合いにあまり執着がなさそうに見えていた長男が、そんなふうに友達と関われていたことにも驚きました。
ちゃんと人とつながっていて、距離の取り方も無理なく自然で。
もしかすると私よりも、友達づきあいが上手なんじゃ…と、ちょっと尊敬の気持ちさえ湧きました。
先日の個別懇談会でも思いましたが、
長男には、親の知らない一面がまだまだたくさんあるんだと思います。
これからの成長が、ますます楽しみです。