題名: ババア最高!+60歳からのHAPPYおしゃれ
著者: 地曳いく子・植村さとる
出版社: 集英社文庫
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読んだきっかけ
こちらも、先日図書館で目にとまった1冊です。
まず題名のインパクトがすごい(笑)。
「わたしももうすぐババアになるなぁ…」なんて思いながら、手に取りました。
少し先を行く先輩たちは、どんなおしゃれを楽しんでいるのか見てみたいなと思って。
ちょうどエアクロを始めたばかりの私は、服を“手放す”のも“迎える”のも、いちいち立ち止まって考えてしまう時期でした。
できることなら、迎える服はすべて“1軍”であってほしい。
毎月の会費も安くないし、できれば失敗したくない。
そんな気持ちもあって、この本にヒントを求めて読み始めました。
印象に残ったところ
著者のお二人は、スタイリストの地曳いく子さんと漫画家の植村さとるさん。
どちらも名前を聞いたことがなかったのですが、還暦を迎えたお二人のトークが痛快で、「年をとるのも悪くないな」と思わせてくれる内容でした。
どうなるかを知っておけば、備えもできるし、心構えもできる。
そして何より、「これからの楽しみ方」をちょっと予習しておける気がしました。
スタイリストさんなので、登場する服は正直、庶民代表の私には少し遠い存在(笑)。
(数千円の服を数日悩んでようやく買って、なかなか手放せないタイプです。)
それでも、「考え方」はすごく納得できるものばかりでした。
特に印象に残ったのは、服の手放し時についての言葉。
「もったいないと思ったとき」
たしかに、「もったいない」と思う時点で「着たい!」が先に来ていないんですよね。
オシャレを楽しみたいのなら、この感覚になった服はもう“1軍”ではない。「まだ着るかも、でも明日は着ない」と思ったときが、手放しのサイン。
これを読んで、心の中でうなずきました。
もうひとつが
「忘れている服はいらない服」
クローゼットの奥から「こんなの持ってたなぁ」という服、誰しもありますよね。
断捨離を続けてきたおかげで、そういう服はかなり減ってきましたが、改めて“今”の自分が着たいと思う服の見極め方が間違ってなかったと参考になりました。
物持ちがいいのもいいけど、オシャレを楽しむなら「違和感」を大切にして服もアップデートしていこうと思いました。
そして何より勇気づけられたのが、「胸が小さい方が服は絶対に似合う」という言葉。
胸が小さくて良いことなんて、これくらいしかない!と思っていたので(笑)、この一言には救われました。
このシリーズ、他にもあるようなので、また図書館で見つけたら読んでみたいと思います。